インプラントについてよくある質問
インプラントとは何ですか?
インプラントは、失った歯の代わりに人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上にセラミックの被せ物を行うことで、ご自身の歯のような見た目、噛み心地を再現することのできる治療法です。
インプラント体はネジのような形状をしており、手術によって骨にしっかりと埋め込まれます。
また、インプラント体で使用されているチタンやジルコニアは生体親和性が良くご自身の顎の骨としっかりと結合するため、ずれることなく、しっかりと噛むことができます。
また、セラミックは天然歯のような美しい見た目を再現することができるため、入れ歯のような審美的な違和感を感じることがありません。
無痛インプラントとは何ですか?
当院で行っている無痛インプラントは、静脈内鎮静法を用いることでウトウトと眠ったような状態の中でインプラント手術を行うことで、痛みや不快感を感じることがない治療法になります。
インプラントは歯肉を切開し、顎の骨に穴を開ける必要があるため局所麻酔だけでは振動や匂いなどが患者様に直接伝わってしまいます。
また、手術中に麻酔が切れて痛みを感じてしまうのではないかという恐怖感がある場合もあります。
当院での無痛インプラント治療ならそういった心配を一切せず、リラックスして治療をお受けいただけます。
インプラント手術は痛いですか?
いいえ、痛くありません。
手術中は局所麻酔を行うため痛みを感じることは稀ですが、歯肉を切開する、骨を削るといったことを行うため匂いや振動を感じることは避けられません。
ご心配な場合は静脈内鎮静法を用いる無痛インプラント治療をおすすめしております。
インプラントと入れ歯の違いは?
インプラントは顎の骨に埋め込まれているため、ご自身の歯のようにしっかりと噛むことができます。
また、一方入れ歯は歯茎の上に装着するため、ズレてしまう、しっかり噛むことが難しい、痛みが生じるといったことが起こる場合があります。
また、上顎の総入れ歯の場合、口蓋をプラスチックが覆ってしまうため嘔吐反射を起こしてしまうこともあります。
インプラントとブリッジの違いは?
インプラントは1本ずつ顎の骨に埋め込むため、それ自体で固定され、隣り合う歯に影響が出ません。
一方ブリッジは隣り合う歯を支えにして固定しているため、両隣の健康な葉を削る必要があります。
また、支える歯に負担がかかるため、歯の寿命が短くなってしまうこともあります。
インプラント治療はどれくらいかかる?
1本のインプラント手術は30分〜60分程度となり、骨の状態や埋入する本数によってはもう少し時間がかかることもあります。
また、インプラントは埋入手術後、インプラント体と顎の骨の結合を待つ期間が3ヶ月〜6ヶ月程度、どの後被せ物(セラミッククラウン)を装着するまでの期間が2週間程度必要になります。そのため平均して半年程度の期間が必要になります。
インプラントは医療控除の対象ですか?
はい、対象になります。確定申告を行うことで、所得税の一部が還付される可能性があります。
インプラントの寿命はどれくらい?
平均して10〜20年程度と言われていますが、定期的なメンテナンスを行うことでもっと長く使用することも可能です。
逆に、適切なメンテナンスを行わず、インプラント周囲炎(歯周病)に罹患してしまったり、かみ合わせがおかしくなってしまう場合はもっと寿命が短くなってしまう場合もあります。
インプラントを行ったあとも定期的に歯科医院に通院し、インプラントに変化がないか、炎症が起きていないかなどをチェックし、問題がある場合は早めに対処することが大切です。
インプラントは虫歯になる?
いいえ、なりません。
インプラントを行った部分にはご自身の歯は残っていないため、虫歯のリスクはありません。
しかし、周囲の歯が虫歯になり、神経にまで感染が広がってしまうとインプラント周囲の歯茎や骨に影響を与え、インプラント歯周炎(歯周病)を引き起こすリスクが高まります。
また、周囲の歯の虫歯によりかみ合わせが変わってしまうことでインプラントに過度な力がかかり、グラつきやトラブルの原因になることもあります。
金属アレルギーでもインプラントは可能?
はい、可能です。
通常のインプラントで用いられているチタンは生体親和性が高く金属アレルギーが起こりにくい素材になっています。
それでも心配な場合、当院ではオールジルコニアインプラントをおすすめしています。
オールジルコニアインプラントは、インプラント体、アバットメント、クラウンすべてがジルコニアでできており、メタルフリーなインプラントのため、金属アレルギーは起こりません。
インプラント手術後、喫煙は可能?
可能ですが、禁煙を推奨しています。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させるため、顎の骨や歯ぐきの血流が悪くなり、インプラントと顎の骨の結合が正常に進まない可能性が高くなります。
その結果、インプラントが脱落してしまうリスクが高くなります。また、喫煙は免疫力を低下させるため傷口が治りにくく細菌感染のリスクも高くなります。
喫煙によって唾液量が減り、口腔内が乾燥しやすくなると細菌増え、インプラント周囲炎(歯周病)のリスクも高くなります。
喫煙者は、非喫煙者に比べてインプラントとの成功率が低く、インプラントの寿命も短くなるということが研究で明らかになっているため禁煙をおすすめしています。