精密根管治療のよくある質問

精密根管治療のよくある質問

保険と精密根管治療の違いは?

保険適用の根管治療は、基本的に機能回復を目的とし、最小限の治療で済む場合が多く、使用する器具や材料が一般的で治療にかかる費用は低くなりますが、精度に関しては限界があり再発のリスクも大きくなります。
一方、自由診療での精密根管治療は、より精密な治療が行われ、マイクロスコープやラバーダム防湿法、MTA等、最新の機器や材料を使用します。
その分費用は高くなりますが、保険適用時より再発率が格段に低くなります。
再根管治療を行うと歯を残せる確率も低くなるため、再発させない治療が歯の寿命を延ばすことに直結していきます。

精密根管治療の成功率はどのくらい?

精密根管治療の成功率は、治療方法や症状により異なりますが、一般的には 90%以上とされています。
精密根管治療はマイクロスコープといった高精度な機器を使用し、ニッケルチタンファイルなどを用いて細部まで丁寧に処置を行うため、通常の根管治療よりも成功率が高くなります。
特に、歯の状態が悪化している場合や再治療が必要なケースでは、精密根管治療によって効果的に回復できることが多いです。

精密根管治療の治療期間はどのくらい?

精密根管治療の治療期間は、通常1~3回の通院、治療期間としては1~2週間程度でほとんどの場合完了しますが、歯の状態や感染の程度によって異なります。
当院では初診時にレントゲンやCTを撮影し、治療期間や治療計画をお出ししています。
根管治療自体は1~3回程度で完了しますが、その後被せ物を行う場合は1~2回程度追加で通院する必要があります。

根管治療後に歯を長持ちさせる方法は?

精密根管治療後、歯を長持ちさせるためには歯医者での定期的なメンテナンスが重要です。
定期的に歯科医院が確認することで問題を早期に発見し適切な処置が行えます。
特に歯ぎしり等があり、かみ合わせが原因で根管治療が必要になった場合は定期的な噛み合わせのチェックを行い、必要ならマウスガードを使用して歯にかかる負担を減らすことも大切です。
もちろん毎日の適切なブラッシングを行い、再感染を防ぐということも重要です。

根管治療後に歯の色が変わることはある?

はい、あります。
治療した歯の内部で血液が残ったり、感染が広がると、歯が暗くなることがあります。
この変色は、治療後に根管内部を十分に清掃できていない場合や、時間の経過とともに歯の構造が変化することによって発生します。
変色を防ぐためには、治療後に適切な詰め物を行い、必要に応じてウォーキングブリーチのような内面漂白などの処置を施すことがあります。

精密根管治療後に再治療が必要になることはある?

はい、あります。
精密根管治療は保険適用での根管治療に比べて再発率は低くなりますが、完全にないということはありません。
また、治療後の歯の破損や歯周病によっては治療が無効になってしまうこともあります。
再根管治療は難易度が高くなり、歯を残せない可能性も高くなるため、定期的なメンテナンスを行い早期に問題を発見、適切な対応をすることが重要です。

精密根管治療後の痛みはある?

はい、あります。
治療直後は、歯や周囲の組織が一時的に炎症を起こすことがあるため、軽い痛みや違和感が生じることがありますが、こういった症状は数日以内に収まることがほとんどです。治療後の痛みがひどくならないよう、無理に噛まないように気を付けることも大切です。
痛みや違和感が強く続く場合や、治療部位に腫れなどが伴う場合は感染や他の問題が考えられるため歯医者にご連絡ください。

精密根管治療を受けないとどうなる?

根管治療を受けないと、感染が拡大し、歯の周囲の骨や歯茎にまで影響を及ぼすことがあります。
これが進行すると、歯周病や歯の骨吸収を引き起こすことがあります。また、歯の構造が弱くなり、歯が割れ、最終的に歯を失うことにもなります。
歯の神経の痛みはある日突然なくなることがありますが、これは治ったのではなく歯の神経が死んでしまったことが原因です。
そのまま放置していても感染は拡大していくため、必ず治療は必要になります。

根管治療後に歯が抜けることはある?

はい、あります。
ありますが、通常は治療を適切に行い、アフターケアをしっかり行えば避けられます。
歯が抜けてしまう原因としては、根管治療後、歯の内部が空洞になるため、歯が脆くなり、強い力がかかると割れたり欠けたりすることがあります。
また、治療後に感染が再発したり、根管内の密封が不完全だった場合、歯の周りの骨が溶けて歯が動きやすくなり、最終的には抜けることがあります。
歯周病が進行していると、歯の支持組織が破壊され、歯が抜けることがあります。

根管治療は痛いですか?

はい、痛いこともあります。
局所麻酔を行うため、ほとんどの場合痛みを感じることはありませんが、感染が強い場合は局所麻酔だけでは痛みを抑えられないことがあります。
また、歯の根の位置や神経の走行によって麻酔が効きにくい場合もあります。そういった場合は伝達麻酔を行うこともあります。また、治療中に麻酔が切れてくると痛みを感じることもあります。
当院では「痛みを少しでも感じたくない」方のために静脈内鎮静法による無痛根管治療も行っておりますのでご相談ください。

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